ICL(眼内コンタクトレンズ)手術をして1週間経った【手術検討 ~ 手術1週間後まで】
ICL手術をして1週間が経ちました。 今ところ経過は良好です。(両眼とも視力は1.5)
手術するか迷っている方への参考になればと思い今に到るまでの過程を記録しておきます。
ICL(眼内コンタクトレンズ)とは
眼内コンタクトレンズ=ICL(Implantable Contact Lens)は、レーシック(LASIK:laser in situ keratomileusis)が最初に報告された1990年より以前の1980年代に開発が行われた、実は歴史のある手術法です。国内では当会代表の清水が1997年に初めて導入し、2002年の臨床治験を経て2010年に厚生労働省の承認をうけました。 しかし、従来のICLは房水循環(目の中の水の流れ)が悪くなることから、約1~2%白内障が進行するというリスクがありました。この合併症をなくすべく清水は、レンズの中央に極小の穴をあけたHole ICLを考案・開発し、2007年に世界で最初の移植を行いました。その後、このHole ICLは房水循環が改善されたことから白内障のリスクが低下し、現在世界70か国以上で承認され世界的スタンダードとなっています。 メリットは、術後の結果に不満や合併症があれば、レンズを取り出し元の状態に戻すことができること、幅広い度数に対応できることです。レーシックでは、近視度数が強い場合、角膜をたくさん削る必要があり、手術の難易度が高くなります。その結果、術後誤差が大きくなり、近視が再発したり、ドライアイの原因になったりすることがありました。また、一度削った角膜は元にもどすことはできません。ICLは度数が強くても軽くても、一枚のレンズを目に入れる同じ手術方法のため、難易度に差が生じることはありません。また、将来白内障になっても従来同様の白内障手術を行うことができます。 ICL研究会より
ポイントは、レーシックと異なりレンズを取り出すこともできる(可逆性がある)
という点です。
病院の決め手
品川近視クリニックで手術しました。
ICL検診時のオペレーションが良い意味で手馴れていたためです。 手術の腕はある程度症例数に比例するはずなので、受付・検診がスムーズに進むのは頼もしく感じました。
費用
近視度数や乱視有無などによってレンズ代が異なるため費用も異なるのですが、自分は507,000円でした。
- 内金: 190,000円
- レンズ発注のために必要
- 内金を払うと手術日を予約できる
- 手術当日に差額317,000円を払う
※クレジットカードの限度額に注意
乱視なしで近視が標準範囲内だと、レンズは1週間程度で手配できるそうです。 (必ず手配できるわけではないので、スケジュールには余裕を持った方がいいです。)
手術前
- ブログ記事等を読んで手術することを決意
- 2019年10月6日(日)に検診・カウンセリングに行く
- 時間は4時間くらい
- 検診のためコンタクトレンズは3日前から装用禁止
- 瞳孔を広げる目薬をさすため、検診後は車の運転は禁止
なお、手術のためには検診を全てやる必要がありますが、途中から有料になります。 (手術をしなかった場合にのみ検診費が掛かる。たしか1〜2万円だったはず。) 検診の結果手術を受けられない可能性もあるのですが、検診だけで終わってしまうと病院の儲けにならないため、ある程度は仕方ないですね。
手術を決意した理由
- 最悪の場合、レンズを取り出せば良い(可逆性がある)
- メガネ・コンタクトなしの生活にいくら払えるかと考えたらいくら払えるかと考えた
- 自分の場合は1万円/月
- メガネ・コンタクトの維持費も踏まえると4年くらいで元が取れる
事前準備
手術後は以下のように過ごさないといけないので、その準備をしておくといいです。
- 眼に水が入らないようにする
- 眼を圧迫しないようにする
- 眼を酷使する行為は避ける
自分の場合は以下を準備しました。
- 洗顔シート
- ドライシャンプー
- スプレータイプは眼に入る可能性があるため手袋タイプの方がいいです
- 四国紙販売株式会社 水のいらない泡なしシャンプー ウェット手袋(2枚入) フルーティーフローラル
- 5回分準備したけど1回しか使いませんでした
- 食料
- 雨天時は出掛けない方がいいため
- アキュテイン(にきびの薬)
- 脂性肌なので皮脂の分泌を抑えるため服用
- アキュテインのおかげで酸化した皮脂が眼に入るのを防げたと思います
服装
- もふもふ系、フード付き、タートルネック等はNG
- 上着の下は長袖Tシャツ + インナーがおすすめ
- 長袖Tシャツだけだと、手術前手術中少し寒い
- 手術中は緊張 + ビニールみたいなものを身体に被せるので我慢できないほどではないけど寒い
雨天時持ち物
- 傘
- 帽子
- 傘だけよりは帽子もあった方が眼に水が入る可能性が下がるため
その他
- 手術3日前から消毒のための点眼を1日5回
- 手術前日に運動、サウナ(必須ではない)
- 手術当日に入念に身体を洗う(必須ではない)
- 来院1.5時間前から絶食
経過
スケジュール
- 検診・カウンセリング: 2019年10月6日(日)
- 手術日: 2019年10月25日(金)
- 1週間後検診: 2019年10月31日(木)
- 1ヶ月後検診: 2019年12月1日(日)(予定)
10月25日〜31日は有給を取得して手術以外の予定は入れないようにしました。
手術当日
- 手術控え室で直前の検診
- 麻酔含む3種類くらいの目薬を30分くらい5分おきにさす
- 再度検診して問題なければ手術室へ
- 手術室は控え室より2段階くらい寒い
- 手術室はドラマで見るような部屋で思っていたよりもちゃんとしていた
- 先生、スタッフは5人くらいいた気がする
- 右眼から手術
- 何をしているか説明しながらなので不安はなかった
- 痛みはなかった
- 5〜10分くらい
- 右眼は上から手術
- 左眼
- 途中鈍い痛みを感じたけど、痛いかなー気のせいかなーこれ以上痛くなったら伝えよう、とか思っていたら終わった
- 目尻側の横から手術
- 他の方の記事にもありますが、一番痛いのはまぶたギリギリに貼ってあるテープを剥がすときでした
- と言っても一瞬なので我慢すれば良い
手術直後
- 手術後はそのまま徒歩で休憩室に案内される
- この時から裸眼よりは、はるかに見えるようになっている
- 1時間ほど休憩
- ソイジョイとお茶をくれる
- 左眼が鈍い痛みがしてくる
- PCを長時間使った時のひどい版のような痛み
- 処方された痛み止めか眼圧を下げる薬が効いたのか、手術から3時間後には痛みはなくなっていた
- 1時間経ったら検診
- 問題なかったので手術後の過ごし方(薬、眼の保護について)の説明を受けて帰宅
- 保護用メガネは透明と黒があるが、透明がよい
- 試しに黒をかけたらサングラスみたいでダサかった
当日帰宅後
- 目薬を1時間ごとにさす
- 目薬を射すとチクチクした痛みがあるので、パチパチはしない
- 目薬の説明にも
1分程度眼を閉じて待ちましょう
と書いてある
- 目薬の説明にも
- やることがないので晩御飯食べたら就寝
- 夜0時頃に目が覚めたのでそのタイミングで就寝前用の薬を飲む
手術翌日
- 洗顔シートで顔を拭いて、目薬をさして、検診に向かう
- 土曜日ということもあり混雑していたので待ち時間長め
- 問題なし
- 左眼: 1.2
- 右眼: 1.5
- 「1週間頑張ってね。」と言われる
- 夜にドライシャンプーを使ってみるも全然すっきりしない
- 所詮ドライ、お湯で洗い流すのには勝てない
- 人と会う予定がある場合は臭い対策としてやった方がいいかも
手術後2日目
- 目薬をさしてもチクチクした痛みがしなくなる
- 首から下だけシャワーで流す
手術後3日目
- 美容室でシャンプーをしてもらう
- 目のガードは持参したハンカチを顔に被せて眉毛の辺りを手で抑えていた
- 最高にスッキリする
手術後4~5日目
- とくになし(散歩したり、疲れない程度にゲームしたり)
手術後6日目
- 1週間後検診
- 問題なし
- 左眼: 1.5
- 右眼: 1.5
- 問題なしだったので帰宅即シャワー
- ひさびさのシャンプー & 洗顔は最高でした
- アルコールも解禁されるので酒を飲みに行く
- 保護用メガネをしていたこともあり、大将に「お前いつ手術したんだ?」と聞かれる
- 大将がレーシック経験者で手術後1週間は飲酒NGということを知っていて、手術日によっては酒を注文されても断るつもりだったらしい
手術後7日目
まとめ
今のところ経過も良好で見え方に不自由もないので、満足しています。
次回は1ヶ月後検診のあとにどうなったか書こうと思います。
手術検討の際に参考にしたブログ
https://jumpei-ikegami.hatenablog.com/entry/2019/02/02/222237